世の中は広いようで狭いということを初めて実感する話でした。前編

先週のある日、うちで働いているM君が講義を終えて事務室に上がってきたんですね。
仕事の話を終え、PCを見ながら世間話をしていたらM君の携帯にTEL。

携帯に出るM君。
「もしもし・・・うん、どしたの・・・うん、え?ケンちゃんが?戦死?」


日常会話の中に「戦死」という言葉が出てきたら普通「ああこれはボクの聞き間違いだ。そうだそうに決まってる」と思うわけですが、M君は中学卒業後陸上自衛隊少年工科学校に進学、3年次に防衛大学校に推薦されるも本人は防衛医科大学校に行きたかったらしくそれを辞退し自衛隊に勤務、で現在なぜかうちで働いている(しかも3年目)というなかなかの個性派なんですね。


で、その工科学校時代の知り合いが現在もイラクに何人か行っていらっしゃるということなのでもしやこれから世間は大騒ぎ?というところまで一瞬考えたのですが、どうやらそれは彼の聞き間違いであったらしく(どんな聞きまちがいやっちゅうねん)、ただそのケンちゃんという人はM君の幼なじみで、私とほとんど同い年位らしいのですがその人が突然亡くなったと。だから帰って来い、というおやじさんからの電話だったわけです。


それで「それはすぐに帰った方がいいよ」という話になって彼は帰ったわけですが、なんでも2日前M君はひさしぶりにそのケンちゃんに会ったらしく、その時ケンちゃんは元気だったのに信じられない、という話が印象的であったのと、そもそも「戦死聞き間違い事件」があまりにもネタっぽい話だったものですから、バイト先の休憩時間のときに「今日こんなことがあったんですよ〜」という話をしていたんです。


(つづく)