世の中は広いようで狭いということを初めて実感する話でした。後編

翌日私がいつものようにバイト先にいくと、サブリーダーのKさんが


「先生(私の呼び名)さ、昨日なんか話してたじゃない。事故でどうのとか」
「ええ」
「実はさ、俺の知り合いもおとといかな?死んだって連絡入ってきたんだよ」
「あらら」


「先生K市(在住)じゃない? そいつもK市なんだよね。年齢も先生くらいだし・・・死に方も全く昨日の先生の話と一緒でさ・・・それでちょっと気になったんだよね」

「なんか聞いたところでは○○さん、って言うらしいですけど・・・」


「ああ、そいつだそいつ!・・・そいつ、昔うちの会社のドライバーやってたんだよね。」

「ほんとっすか?」


世の中にはすごい偶然があるものです。
亡くなったケンちゃんという方は、なんでも最近高速で大型トラックの運転席から放り出されるような事故を起こしていたらしく、でも外傷は起こしていなかったこともあってその治療にどうやらほとんど行っていなかったらしい、ということをKさんは語っていました。
私はケンちゃんのことは全く知らないのですが、Kさんは昔仲良くしていたこともあったらしく、「やっぱ行かなきゃダメなんだよね、病院は・・・」としみじみ語っていました。


人生何があるかわからない。
人の死を聞くたびに思う。
まだ自分は、生かされている。