机の引き出しを開いてもそこに乗り物はないわけで。

文章を書いているといろんな自分が発見できて時にびっくりするときがある。
今日ある人にメールを書いていてあることに気づいた。


自分は人を愛するときに見返りを求めないようにしてきた。
見返りを求めると愛情に純粋さがなくなるような気がするから、と単純に、でも真剣に考えていた。

でも、見返りを求めないことが必ずしも恋人を幸せにするとは限らないんだな、と考えられるようになった。
遅い、あまりにも遅すぎる。

「俺のために何もしてくれなくていい。時々いつものように、幸せな笑顔を見せてくれればそれでいい。」
いつもそう思って、昔付き合ってきた女性、付き合わないまでも親しかった女性にはそう伝えてきたのだけど、その時なぜ女性は哀しげな顔を見せるのかわからずにいた。


メールを書き終え送信して、寝て起きてまた考えて、そして気づいた。
今更気づいてももう遅いのだけれど、きっとこう想いを伝えればよかったのだと思う。

何かしてくれなくてもいいから、大切なときにはずっとそばにいてください、と。