野球。

あーあ、負けちゃったよ。


今回の野球でずっと心配だったのが「頭で勝った」試合がなかったことで、予選のキューバ戦も快勝、といえば快勝なのだが良く考えてみると快勝過ぎて戦術、というかかけひきが見られない試合だった。


オーストラリア戦で0対1という接戦に持ち込まれ、7回だったか2アウト1・3塁という同点に追いつく絶好の状況で左のスライダーピッチャー(阪神のウィリアムス)がリリーフ。
しかし打者は左打者の藤本をそのまま送り出し、タイミングが全く合わず結果凡退。
くしくも解説の星野さんが「ここはバッター(右打者の)金子あたり(に交替)ですかね」とその時点でのベスト采配を投げかけていただけに逆に痛々しかった。


長嶋さんには申し訳ないが、オリンピックで金を取るために何が一番の不安要素だったかと言えば長嶋さんその人だと思っていたので、ここで誰に監督が変わるかに大きく期待していた。
選手に好かれるかどうかは別問題として勝ちたいんなら森・野村(監督)である。
しかしながら中畑が長嶋路線で引っ張る引っ張る。中畑と言えば長嶋命の人、しかももっとも最悪なのが指揮官としての能力まで長嶋の継承者。
戦術よりも気合。盛り上げ役としては最高だが指揮官としては不適格である。
たら・ればを言っても仕方がないが、もしキャッチャーが古田だったら監督が誰であってもなんら心配はしなかったのだが。(古田の能力値はすでに並のプロ監督のほとんどを上回っている)


「マスコミは長嶋さん復活を期待するけど病気が病気なんだから無理に決まってる、なんで行けるなんて無茶を期待するのか、このままだと直前になってやっぱ行けない、そして采配は中畑に、なんてなったら最悪だ」と知り合いには常々もらしていたのだが、結果はまさにそのとおりになり、キューバに快勝した時は「まぁ誰が監督でもこの選手たちなら一緒か」と不安を忘れることにしたのだがやっぱそんな甘いもんじゃなかった。
明らかに格下のオーストラリアに予選・準決ともに負けたということは、責任はもはや首脳陣以外の何物でもない。
中畑は「長嶋さんに申し訳ない」と終始語っていたが、そんな事言ってるから勝てないんであって少し位野球の戦術論に言及してほしかった。


こういう風に書くと「なんて冷たい人間なんだろう」って思われるのだろうか。
しかしながら野球が好きなだけに、日本野球の強さを知っているだけに、こんな負け方をする事が哀しいのです。